はじめに───

キャンプ用のクーラーといえば「ハードタイプ」が主流でしたが、近年人気を集めているのがソフトクーラーの雄「AOクーラーズ」です───。
見た目はシンプルながらも、抜群の保冷力と扱いやすさで、ファミリーキャンパーからソロキャンプ派まで幅広く支持されています。
私自身も数年前から愛用しており、これまで使ってきたコールマンのスチールベルトクーラーと比較しても、思っていた以上の使いやすさを実感しております。
今回は、AOクーラーズの実際の使用感やメリットとデメリット、そしてスチベルクーラーとの違いをリアルな視点でレビューしていきます───。
AOクーラーズとは?

AOクーラーズは1990年、アメリカ・アリゾナ州のレイクハバスで誕生しました。
創業当初は、「ハードコアにボート遊びを楽しむ人々」に向けてクーラーバッグを販売していたブランドです。
つまり、真夏の炎天下で氷を長時間保たせることが最初の目的で、このルーツからも分かるようにAOクーラーズは見た目以上に“タフ”なクーラーと言うわけです。
内部には厚さ19mmの高密度独立気泡フォームを採用。この断熱材を含む5層構造が高い保冷力を実現しています。


インナー部分は縫い目のないシームレス構造で、水漏れや結露の発生を防止。冷気を逃がさず、長く快適に使える設計となっています。
さらに、日本国内の正規販売店で購入すれば5年間保証が付いているので、長く安心して使える点もAOクーラーズの大きな魅力なのです。
使い方に合わせて選べるシリーズと豊富なカラバリ

AOクーラーズには、スタイルに合わせて選べる5つのシリーズがあります。
どのシリーズも保冷力は同じで、違いはデザインや収納性、携帯性です。
定番の「ボックストートシリーズ」は、両サイドのバックルを外すことでトート型にもなる万能モデル。荷物の出し入れがしやすく、使い勝手の良さが魅力です。
「トランクシリーズ」は、ラウンドジップ式の大きな開口部が特徴で、中身を一目で確認できます。整理整頓しやすく、デイキャンプやピクニックにぴったりです。


「バックパックシリーズ」は、メイン収納に加えて小型ポケットを備えた高機能タイプ。ドリンクや小物をまとめて持ち運べるため、徒歩や自転車での使用に最適です。
「ハンディクーラーシリーズ」は、AOクーラーズの保冷力をそのままにコンパクト化した人気モデル。
ソロキャンプや車中泊用のサブクーラーとして活躍します。
そして、「スペシャルエディションシリーズ」は、限定デザインや特別仕様を取り入れたモデルで、機能性を重視し、遊び心と所有欲を満たしてくれるシリーズとなっています。



AOクーラーズはカラーバリエーションがとても豊富で、どのモデルにも魅力的なカラーが揃っており、落ち着いたアースカラーから、差し色になる個性的なトーンまで幅広く展開されています。
そのため、「次はこの色も欲しい〜」と思ってしまうほど、マニア心やコレクター魂をくすぐる魅力があるのです。
どのカラーを選んでも洗練されたデザインなので、甲乙つけがたいほど迷ってしまうのもAOクーラーズならではの楽しみといえます───。
画像出典:https://bigwing.shop
主な容量ラインナップ


AOクーラーズは、どのサイズでも共通して5層構造の断熱材を採用しており、保冷性能に差はありません。
実際に使ってみると、断熱材がしっかりしている分、見た目よりも収納できる量はやや少なく感じるかもしれません。
それでも、ソロキャンプからファミリーキャンプまで幅広く対応できるサイズ展開が用意されているため、自分のキャンプスタイルに合わせて最適なモデルを選ぶことが可能です。
サイズ | 収納目安 | 用途の例 |
---|---|---|
6パック(約5.7L) | 350ml缶×6本程度 | ソロキャンプ・車中泊・弁当用 |
12パック(約11L) | 350ml缶×12本 | デイキャンプ・ソロキャンプ |
24パック(約22L) | 350ml缶×24本 | 1〜2泊のファミリーキャンプ |
36パック(約34L) | 500mlペットボトル×12〜15本 | 連泊キャンプやグループ向け |
48パック(約45L) | 食材+飲料をたっぷり収納可能 | 長期キャンプ・イベント用 |


我が家では、12パックと24パックを使用しており、ソロキャンプでは12パックを使用、ファミリーキャンプでは両方持っていき、食材用とドリンク用に分けて使っています。


正面にポケットが付いていて小物が収納できる作りになっています。(ポケット内は保冷力がありません)
使用後は、インナー素材を外に出して素早く乾燥できるのも嬉しいポイントです。。


使って感じたメリットとデメリット

私がAOクーラーズを初めて使ったのは、気温30度を超える真夏のキャンプでした。
午前中から強い日差しが照りつける中でも朝に入れた氷が翌朝までしっかり残っていたので、その保冷力の高さを実感しました。
5層構造による断熱性能は本物で、炎天下でも冷気をしっかりとキープしてくれているようです。。
さらに、軽くて丈夫な構造も魅力のひとつで、表面はキャンバス地のような質感のため擦れや衝撃に強く、汚れや傷もつきにくいので使っていても安心感があります。

また、ハードクーラーのように車内で場所を取らず、柔軟に形を変えられるので、ちょっとした隙間にも収まりやすく、車載がとても楽なのも大きなメリットだと感じました。
デメリットとしては、まず価格の高さが挙げられます。
定番モデルは1万円前後するので、ソフトクーラーボックスとしては決して安くはありません。
サイズによってはハードクーラー並みの値段になります。
もう一つの弱点は、見た目より容量が小さいことです。
厚い断熱素材が内部スペースを圧迫しているため、「見た目より入らないな…」と感じました。
そのため、メインクーラーとして使うなら、ひと回り大きめのサイズを選ぶことをおすすめします。
スチールベルトクーラーとの比較

ハードクーラーの代表格といえば、やはりコールマンの「スチールベルトクーラー」です。
私も長年愛用していますが、AOクーラーズを使い始めてからスチベルはほとんど使わなくなってしまいました。
スチベルは、見た目の重厚感やレトロな雰囲気が好きで使用していましたが、クーラーボックスとしての使い勝手を考えると、AOクーラーズに分があります。
スチベルは、メーカー発表では保冷力が維持できるのは3日〜4日となっていますが、実際には1泊2日が限界です。
そのため、AOクーラーズと比較しても、保冷力はそこまで大差がないと感じています。
項目 | AOクーラーズ | スチールベルトクーラー |
---|
保冷力 | ◎(2日程度なら余裕) | ◎◎(3〜4日も可) |
重量 | 軽い(片手で持てる) | 重い(女性1人では大変) |
携帯性 | 高い(肩掛け可) | 低い |
デザイン | カジュアルでおしゃれ | クラシックで重厚 |
メンテナンス | 拭き取りで簡単 | 傷・凹みに注意 |
保冷力にそこまで差がないので、収納や持ち運びなどの使い勝手やを優先するなら「AOクーラーズ」、見た目の存在感、所有欲を満たすなら「スチールベルトクーラー」ですね───。

まとめ|見た目以上に頼れる相棒
AOクーラーズは、ただのソフトクーラーではありません。
ハードクーラーに匹敵するほどの保冷性能を備えながら、軽くて扱いやすく、さらにデザイン性にも優れています。
また、全商品に5年間の保証が付いているのも大きな魅力です。
最初は価格に少しためらうかもしれませんが、一度使うとその価値を実感できるはずです。
クーラーボックスの買い替えを考えているなら、AOクーラーズを候補のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか───。

最後までお読みいただきましてありがとうございました〜🎵